こんなかんじです
あわせてみて不具合があったら、リテイク出すか、映像の方で調整します。
登場する人物のところは、声が必要なキャラのみ記しました。
各登場人物については、ここを参照してください。
▼Aパート1(シーン04,05)
▼Aパート2(シーン06)
▼Aパート3(シーン07)
▼Aパート4(シーン08)
▼Aパート5(シーン09)
▼Bパート1(シーン10)
▼Bパート2(シーン11)
▼Bパート3(シーン12)
▼Bパート4(シーン13)
▼Bパート5(シーン14)
▼Bパート6(シーン15,16)
▼Bパート7(シーン17)
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シーン01
天守地下牢。
投獄されるカナ。手足には鉄の枷。
重い音を立てて、鉄格子が落ちる。
座るカナの姿、闇の中に浮かび上がる。
邦都スイモミスク朝議場。20年前。
天務卿、投獄されたカナの映像を見て叫ぶ。
天務卿(21歳):「……カナ!!!」W01-001
天務卿(21歳):「これはっ……どういうことです!?私は何も聞いていない!カナは……七家議の議事ではありませんか!」W01-002
炎務卿(32歳):「だからこそだよ、天務卿」W01-003
天務卿(21歳):「ええっ……!?」W01-004
前治務卿はなぜか楽しそうに、
前治務卿:「議事ともあろうものが、敵と通じるなど……きょっけーーーーーーーーーに(極刑に処するべき、と言おうとし途中で遮られる)」W01-005
炎務卿は映像を指しながら、冷静に異見を述べる。
炎務卿(32歳):「いや。そうは言われるが、封務は残りわずか2名。功務(くうむ)の時の二の舞は、避けねばなりますまい」W01-006
仁務卿は炎務卿と同意見
仁務卿(32歳):「さよう。減刑はならぬとはいえ、例の計画への協力を」W01-007
以後、会話は続いているがフェードアウト、愕然とする天務卿の表情とオーバーラップ。
前治務卿:「例の計画?」W01-008
邦王:「帝王陛下勅命の開発計画である」W01-009
炎務卿(32歳):「軍預かりの案件ゆえ、治務卿には関わりなきことだ」W01-010
前治務卿:「むっ」W01-011
邦王:「とにかくも、封務については、次格のシザーク家に委譲。依存はあるまい」W01-012
一人事態が理解できない天務卿は呆然とつぶやく。
天務卿(21歳):「君が何故、こんなことに……カナ!!」W01-012
筒状の寐床(ペーレ)の中に入った、生まれたばかりのガルの映像。
同じ部屋の一番奥に、筒の外に出され、布のようなものにくるまれた赤子ブロス。
カナ、顔をあげ淡々と。
カナ:「わたしは、ただ、未来を」W01-013
シーン03
現在(1話の4年後)。マクエークの一室。
ブロス:「ん……」W03-001
目覚めたブロス、上体を起こし、腕輪に目をやって呟く。
ブロス:「……母上」W03-002
<op>
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シーン04
マクエーク。日中。
城門付近へと歩くガル、ルア、トゥア。
マクエーク。司令室。
ブロスは彼らを見下ろし、胸の軍章を外して握る。
扉開き、走り込むガル。ブロス、コイントス。ガル顔を上げて、
ガル:「表」W04-001
コイン、表。
ブロス:「表。負けたな」W04-002
ブロス、軍章を胸につけながら、
ブロス:「俺の136勝、31敗だ」W04-003
ガル:「ええっ?32敗じゃなかったか?」W04-004
ブロスそっぽを向いてとぼけるが、顔を見合わせ笑う。
ガル&ブロス:「はははははは……」W04-005
ルアとトゥア、二人の様子をみて、怪訝そうに顔を見合わせる。
トゥア&ルア:「ん?」W04-005
シーン05
マクエーク。司令室。
机を挟んで窓際にガルとブロス、扉側にルアとトゥア。
ブロス、ガルに話しかける。
ブロス:「特務隊長……か、凄いな。さすが、俺たちの誇り、次期天務卿だ」W05-001
ガル:「君だって、都護だろう? 軍では同格だ」W05-002
ブロス:「違う。俺がマクエークの都護になったのは……」W05-003
回想。1話の映像。
司令室中央、紋の上で消えていくヴィンのイメージ。
嘆く天務、それを横で見ているブロス。
暗澹とうつむくガルとブロス。窓から見える空は黄昏色。雲が流れ日を隠す。
ブロス、気を取り直し、地図を示して
ブロス:「ま、来てくれてよかった。明日、ティエルダタンの攻略にかかる」W05-004
ガル:「たしか、湖西地区最後の……」W05-005
ガル&ブロス:「うん」W05-006
笑顔のガルとブロス、しかし、
ルア:「待ってください」W05-007
ブロス、ルアの方を向く。ルア、地図を示しながら、
ルア:「ティエルダタンまでの距離は、500ラウ(※距離の単位)を越えていると思いますが……」W05-008
ブロス:「620ラウだ」W05-009
トゥア:「それでは、僕らに声が届かない」W05-010
ブロス:「何の話だ?」W05-011
ガル:「霊珠のコマンド発行距離は」W05-012
opの映像から、ルアとトゥアの戦っている部分。
ガル:「500ラウまでなんだ。それ以上離れると、俺の指令が効かない」W05-013
ブロス首をかしげ、
ブロス:「じゃあ、ガルも行けばいいじゃないか」W05-014
とたんに不満の声をあげるルアとトゥア
ルア&トゥア:「えええええええええ!?」W05-015
ブロス:「ひょっとして、戦場に出たことが一度もないのか!?」W05-016
頷くガル。(゚Д゚)ハァ? な表情をするブロス。
ガル「霊珠の指揮には潜航並みの集中が必要なんだよ」W05-017
opの映像から、指揮しているガル
ブロス:「そうか、凄い兵器だと聞いてたんだが、案外無能なんだな」W05-018
とげのある言い方に、トゥア、むっとし、
トゥア:「このっ……」W05-019
抗議しようとするが、
ルア:「よせ」W05-020
制止する。ガル溜息。
ガル:「わかった。一度くらい、俺も出るよ」W05-021
トゥア:「隊長!」W05-022
トゥア抗議するが、ガル笑う。ブロス、ガルの肩を叩き、
ブロス:「じゃ、頼んだぞ、ガル」W05-023
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シーン06
戦場。夜。ティエルダタンは山の上、その麓。
トゥアとルアは陣頭に配置されている。まだ通常モード。遠巻きに眺める帝国兵とブロス。
トゥアつぶやく。
トゥア:「隊長、大丈夫かなあ……」W06-001
回想。ガル笑って、
ガル(回想):「心配するな。大丈夫だ」W06-002
ルア、表情を引き締め、
ルア:「…… 我らの任務を忘れるな、トゥア」W06-003
そこへ、ポーン、とガルからの指令が着信。
ルア&トゥア:「……!」W06-004
トゥア、ルア、二人同時に耳に手をやる。
耳の中に響くように、ガルの声。
ガル:「トゥア、ルア。視覚情報を接続する。コード『イシャーナ』、発動」W06-005
姿勢を正すトゥアとルア。
トゥア:「『イシャーナ1』、了解」W06-006
ルア:「『イシャーナ2』、了解」W06-007
コード『イシャーナ』はルアとトゥアの見ているものがガルにも見えるようになるコマンド。トゥアとルアの髪がなびき、両目をノイズ状の光が走る。
二人の変化に気づき、ブロス歩み寄る。
ブロス:「霊珠。出撃できるのか?」W06-008
トゥア:「むっ」W06-006
トゥアは口をふくらませて無視。ルアはふりかえり、偉そうに。
ルア:「……いつでも」W06-007
ブロス:「むむっ」W06-008
ガルの目に映るブロスの姿。
ガル:「トゥア、ルア。コード『アシュラ』発動」W06-009
ルア&トゥア:「コード・アシュラ」W06-010
コード『アシュラ』は戦闘モードコマンド。トゥアとルア、光に包まれ、戦闘モードに変身。
帝国兵:「おおおおっ!」「わあ……!」「すごい……」「これが噂の……」W06-011
と、どよめき。
ブロス、手を挙げ、指令。
ブロス:「出撃!」W06-012
揃って早足で軍隊歩きする帝国兵たちと、その前をすべるように走ってゆくトゥアとルア。
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シーン07
戦場。夜。ティエルダタンからちょっと離れた丘。
丘の上に立っているガル。
背後の茂みが怪しい動き。ガル気づかない。
背後から風が。髪前になびく。
ガル:「……!」W07-001
ガル、はっとして振り返る。
その瞬間、ガルの鎖骨の下あたりを貫く剣。
ガル:「く……っ」W07-002
ガル、視線を剣身から剣を握る人物へ。腕輪光る。月をバックに剣を差しのばしているゴリウスのシルエット、ブロスそっくり。
ガル:「ああっ!……ブロス!?」W07-003
しかし月光に照らされた髪の色、赤。
ガル:「……違う!」W07-004
ガル、右手を腰の剣に伸ばし、
ガル:「『レイア』」W07-005
呟くと剣の柄から光の刃が出てゴリウスの剣とぶつかる。ゴリウスの剣は邪悪そうな赤いオーラ。
ガル:「『ゴール』……『アンシュ』」W07-006
ゴールは痛み止め、アンシュは服の再生。傷口かくれる。とたん、襲いかかるゴリウスの剣。とびすさり、二人、間合いをうかがう。
ガル:「闇討ちとは、蛮族らしい……」W07-007
ゴリウスへっ、よく言うぜ、帝国兵。おおかた、のぞきでもしてたんだろ。蛮族と言うが……、どっちが姑息だ?」W07-008
ガル:「貴様の名は」W07-009
ゴリウス:「ん……?」W07-010
ガル、つとめてクールに。顔を上げ、キャラを作っている。その実は、トゥアとルアが来るまでの時間稼ぎのつもりで。
ガル:「名は何という。俺も剣は苦手じゃない」W07-011
ゴリウス:「今更正々堂々を気取るのか?」W07-012
ガル:「純血のイシスを見るのは初めてか、蛮族。次期天務卿、ガル=イリルが相手をしてやると言ってるんだ」W07-013
ゴリウス:「次期天務……だと?雑魚かと思えば、大将首とはな……メール一の戦士、ラーン・ゴリウス……参るっ!」W07-014
剣を振るって撃ちかかるゴリウス、受け止めるガル。
ガル:「ゴリウス……やっぱり、ブロスじゃない……」W07-015
ガルが呟く間に、ゴリウスの斬撃。激しく撃ちあいながら。
ガル:「トゥア…ルア…気づいてくれ」W07-016
▼Aパート4(シーン08) ▽次のシーンへ △前のシーンへ ↑もくじへ
シーン08
戦場。夜。ティエルダタンの城壁が見える場所。
突然立ち止まるトゥアとルア。ブロスあわてて軍を止める。
ブロス:「どうした」W08-001
トゥアとルアはブロスの声は聞いていない。互いの瞳を見合って。
トゥア:「コード『イシャーナ』が、消えた……隊長が危ない!」W08-003
ルア:「うん」W08-004
頷きあい、一目散にガルの居る丘に向けて走り去ってしまう。
ブロス:「おい!霊珠!作戦……は……」W08-004
言葉が耳に入っていようはずもなく。
ひゅるるるる、と冷たい風が吹き抜ける。呆然とするブロスと帝国兵たち。
副官:「節下、いかがいたしますか?」W08-005
ブロス、溜息をついて。
ブロス:「護衛くらいつけるべきだったな。……追うぞ!」W08-006
副官:「うん(頷く)」W08-007
ブロス、霊珠が去っていった方を見て、呟く。
ブロス:「しかし……あれが本当に、兵器といえるのか?」W08-008
▼Aパート5(シーン09) ▽次のシーンへ △前のシーンへ ↑もくじへ
シーン09
ガルのいる丘。
つづく剣撃。しかし、ガルはそろそろ限界。唇をかみしめ、流れる冷たい汗。ふらつく足、息が乱れている。
ガル:「はぁはぁ」
ゴリウス:「……ん?」
余裕のゴリウス、ガルの様子がおかしいのに気づいて怪訝な表情。ガル、同情されたと思いカッとする。
剣の光の幅を最大にしてゴリウスの剣をはねのけるが、その衝撃で傷が破れる。
ガル:「う……」
膝が崩れ、剣を突き立て、左手を突く。袖口から流れ落ち、地面にしみこむ大量の血。
ゴリウス:「そういうことか。致命傷だと思ったが……」W09-101
哀れむような声に、ガル、顔を上げて睨みつける。
剣を突きつけながらも、穏やかな声を出すゴリウス。ガルは視界が揺れて、動けない。
ゴリウス:「てめえには、恨みはねぇがな……五種の民と、おれの部族の未来のためだ。悪く思うなよ……」W09-102
ゴリウスが、剣をふりかぶったとき、背後から炎迫る。
ゴリウス:「のわっ」W09-103
辛うじて直撃は避けたものの、大やけど、衣服にも火。転がって炎を消すゴリウス。
トゥア:「ぼくらの隊長を……許せない!」W09-104
怒りのオーラを放ちながら炎の中に現れるトゥア。火炎を放つが、ゴリウスはなんとかかわしつつ逃げる。
ルア:「トゥア、むちゃくちゃだ!これでは隊長殿まで……」W09-105
ルアの声に、トゥア、我に返る。
ルア、冷気の壁で炎を防ぎながら、膝をつき、ガルを抱きかかえている。冷気の壁ひろがり炎を消す。
トゥア:「隊長、隊長……っ」W09-106
トゥア追撃をやめ、泣きながら駆けより、ガルの顔をのぞきこむ。
ルア:「隊長殿、しっかりしてください」W09-107
トゥア:「隊長……っ」W09-108
ゆっくり瞼をもちあげるガル、しかし彼の目に映っているのは、トゥアではなく、かつて亡くした弟、ジルの姿。
ジル:「あにうえ……!」W09-109
ガル:「…ジ……ル…」W09-110
ガル、かすかに笑い、瞼を閉じる。がくり。
トゥア:「隊長……!!」W09-111
ブラックアウト、トゥア絶叫。
<Bパート>
▼Bパート1(シーン10) ▽次のシーンへ △前のシーンへ ↑もくじへ
シーン10
アンシュマット・ミムの中。
黄色く光る液体。さざなみのように揺れる。
その中を、ゆっくりと沈む人影。溶けて消え、光の球浮かぶ。
ガル:「んんっ……ここは、どこだ……?」W10-001
ガル:「シーリィ?」W10-002
シーリィ:「おしえて、あなたのなまえ」W10-003
ガル:「俺の名前……俺の名前は、もう、登録したはずだ……」W10-004
シーリィ:「いいえ。あなたのなまえは、ありません」W10-005
ガル:「……?」W10-006
ガル:「俺の名前は、ガル=イリル」W10-007
シーリィ:「あなたのなまえは、ガル=イリル」W10-008
シーリィ:「……上書きします」W10-009
光の球に刻まれる名前、光は化身してガルの姿に。
ガル:「……シーリィ?」W10-010
ガル:「……?」W10-011
シーリィ、上を指さす。
シーリィ:「呼んでる、あなたを」W10-012
▼Bパート2(シーン11) ▽次のシーンへ △前のシーンへ ↑もくじへ
シーン11
マクエーク城内、将官用の特別看護室。
戦闘の数日後。
ガル:「……んっ」W11-001
治療用の寐床=ペーレの中で目を覚ますガル。窓越しにミィンの顔がのぞく。
ミィン:「ああっ……ガル……!気がついた?ちょっと、待ってね」W11-002
ミィン、端末を操作し寐液排除、寐床の天井ひらく。
ガル:「……あ……」W11-003
ガル、視線を転じると、トゥアとルアが目に入る。
ガル:「俺は、生きているのか……?」W11-004
トゥア:「ああっ……!隊長!ほんとに、よかった……!隊長っ……!隊長……」W11-005
ガルの腕にすがって泣くトゥア。
ガル:「……」W11-006
ガル、トゥアのほうに手をさしのべ、ミィンの存在に気づく。
ガル:「きみは……?」W11-007
不思議そうに言うガル、
ミィン:「はっ」W11-008
ミィン:「本当に……覚えてないの……?」W11-009
しかし振り切るように。
ミィン:「私、ミィンよ。ミィン=ラアト……あなたに、会いたかったから……だから私……」W11-010
こらえきれず背を向ける。感情を押し殺して無理に、声を出す。
ミィン:「もう……大丈夫ね。何かあったら、教えてね……」W11-011
ルア:「……!」W11-012
トゥアはガルと話していて気づかない。ルアはミィンの様子がおかしいのに気づき、怪訝そうに見送る。
部屋の外。扉が閉まったとたん、座り込むミィン。
ミィン:「……!!ガル……!」W11-013
床についた手、涙のしずくがぽたぽたと落ちる。しかし、
ミィン:「……しっかりしなきゃ、わたし」W11-014
ミィン、ぎゅっと手を握って、堪える。
▼Bパート3(シーン12) ▽次のシーンへ △前のシーンへ ↑もくじへ
シーン12
ティエルダタン城内、昼。
ブロス、廊下で指示出し中。部屋を改めている。部下の報告。
帝国兵「2階の撤収は完了しました」
ブロス:「よし。こっちを手伝え」W12-001-1
帝国兵「はっ」
帝国兵「入れないな……」
帝国兵「固いわね」
帝国兵「鍵でもかかってるんじゃ?」
帝国兵「扉が封鎖されてます。ご指示を」
ブロス:「天の理力の奴を呼べ」W12-001-2
帝国兵「了解」
帝国兵「お、きたきた、こっち頼む」
(以上W12-001-xx)
歩み寄る少年兵C。
少年兵C:「節下!(せっか、都護の敬称)」W12-002
少年兵C:「節下!マクエークから連絡が!」W12-003
ブロス:「……ガルが!?」W12-004
ブロス:「そうか、よかった……」W12-005
ほっとした表情で頷いていると、扉が開く音がし、帝国兵たち激しく咳やくしゃみ。
ブロス:「どうした」W12-006
少年兵A:「けほっ……けほっけほっ……」W12-007
帝国兵:「げふんげふん」「くしゅんくしゅん」W12-007
ブロス:「……!」W12-008
ブロス、司令室に踏み込み部屋を見回す。
ブロス:「……!ぬ……っ」W12-009
花が花瓶に生けてあるのを発見。花粉が流れてくる。
ブロス:「……!あれか!」W12-0010
ブロス歩み寄り、花瓶ごと窓から投げ捨てる。
ブロス:「蛮族らしい、姑息な手を……!」W12-011
▼Bパート4(シーン13) ▽次のシーンへ △前のシーンへ ↑もくじへ
シーン13
ティエルダタン近郊の独立軍の拠点。仮の宿の一つ。
ブロスが投げ捨てたと同じ花が生けてある、粗末な部屋。
アシュラ神の小さな像や薬草の鉢、包帯などが積んであり雑然としている。
包帯でぐるぐる巻きになったゴリウス、粗末なベッドに寝ている。
目を覚ますが、過剰包装気味なので動けずもぞもぞする。
ゴリウス:「ん?」W13-001
目まで包帯で覆われているので、手をのばしてはがす。不機嫌そうな表情。
部屋にいたナティ、気づく。いきなり罵声。
ナティ:「ばかなひとね」W13-002
ナティ:「純血のイシスと真っ向勝負ですって?呆れた」W13-003
ゴリウス、口がまだ包帯に包まれているので、言いづらそうにもぞもぞしながら。
ゴリウス:「一応、背後から闇討ちはした」W13-004
ナティ:「どうかしら。私がいなければ今頃あなた、立派な焼き豚よ? 気をつけることね」W13-005
ゴリウス、聞き流しながら、包帯をほどく。
ゴリウス、自分の顔を指さしながら、
ゴリウス:「なあ、ナティ……」W13-006
ゴリウス:「この顔、帝国に居ると思うか?」W13-007
ナティ:「はぁ……?」W13-008
ナティ振り返り、気の毒な人を見るような顔でまじまじと見つめるが、指さしつつ、
ナティ:「典型的な山男顔!ありえないわ!」W13-009
ゴリウス:「むむ」W13-010
ゴリウス:「……そうだよなぁ」W13-011
ガルと対峙したときの回想。
ガル(回想):「ブロス……?」W13-012
ゴリウス:「じゃ、あいつ、誰と間違えたんだ?」W13-013
考え込むが、やがてベッドにごろんと転がって。
ゴリウス:「ま、いいか……」W13-014
▼Bパート5(シーン14) ▽次のシーンへ △前のシーンへ ↑もくじへ
シーン14
邦都スイモミスクの情報管理室。
流れ落ちる光の中に手をかざし、情報を読みとっているヴィン。
ヴィン:「……!」W14-001
扉の開く音に振り返るヴィン。天務卿が足早に歩いてくる。
天務卿:「ガルは……ガルは、無事なのかっ!?」W14-002
ヴィン:「……」W14-003
ヴィン、光の方に顔を向ける。
ヴィン:「一命を、とりとめたようです(棒読み)」W14-004
天務卿:「……!」W14-005
天務卿の顔明るくなる。
天務卿:「……そうか……ありがとう。……ヴィン君」W14-006
そのまま立ち去る天務卿。
ヴィン、天務卿の<ヴィン君>のセリフに激しく反応。
ヴィン:「はっ…… ……!」W14-007
振り返るが、すでに天務卿は扉の外へ。
ヴィン:「わ、私は……ヴィン……では、ない……」W14-007
1話より、回想。マクエーク自爆。
涙するヴィン、手を伸ばす天務。
シーリィに掬われる、紫の珠。
ヴィン:「天務卿……あなたはいったい、何を考えている……?」W14-007
鏡の映り込みのように、光の中にヴィンを向いて浮かぶ、紫のシーリィ。
▼Bパート6(シーン15,16) ▽次のシーンへ △前のシーンへ ↑もくじへ
シーン15
約二週間後。戦場。ティエルダタン近郊の草原。昼。
草原に立つガル、トゥア、ルア。
トゥア:「うううううう……」W15-001
ルア:「んっ……」W15-002
心配そうにうろうろするトゥアと、油断なく目を光らせるルア。ガル苦笑する。
ガル:「(笑)……大丈夫だ。今回は昼だし、それに……」W15-003
回想。月をバックに立つゴリウスのシルエット。
ガル:「……いや」W15-004
口ごもる。
草原の向こう側から、かさかさと草を踏む足音。
ガル:「はっ」W15-005
そちらに目をやるガル、ルア、トゥア。現れる旅装の少女、シェシェ。
シェシェ:「おにいさまー、おにいさまー」W15-006
シェシェ:「もー、……どちらへ行かれたのかなぁ……」W15-007
ガルを見、胸の軍章に気づく。
シェシェ:「帝国兵!」W15-008
シェシェ:「くっ……」W15-009
目を見開き後ずさったシェシェの姿が、ガルにはジルとかぶって見え、呆然と立ちすくむ。
ガル:「ジ……ル……?」W15-010
その隙に、
シェシェ:「アルオっ!(←精霊の名前)私の姿を隠して!」W15-011
精霊を召喚し姿を消し走り去るシェシェ。
しかし、ガルには彼女がジルに見えている。
ガル:「んんっ……」W15-012
ガル:「……あっちは、ブロスの本隊が……!」W15-013
呟き、走り出すガル。
ルア&トゥア:「うん(頷く)」W15-014
ルアとトゥア顔を見合わせて頷く。
シーン16
シーン15のつづき
ガル:「ハアハア(走っている)」W16-000
林を出たところで本体の一部に囲まれているシェシェ。
帝国兵:「動くな」「妙な真似をしたら斬るぞ」「どこへ向かっていた!?」などW16-001
シェシェ:「くっ……」W16-002
ガル:「……やめろ!」W16-003
その前に、ガルが走り込む。意外な成り行きに目を丸くするシェシェ。
シェシェ:「……え!?」W16-003b
帝国兵:「ガル様?」「え……っ?」「何を……?」「特務隊長殿?」「どうしてこちらへ」」等、ガヤW16-004
兵から報告を聞いて来たブロス、首をかしげる。
ブロス:「何やってるんだ、ガル。それは、蛮族じゃないか」W16-005
ガル:「え……?」W16-006
蛮族、の言葉にガル振り向くが、ガルに見えるのはジルの姿。
戸惑っている隙にふたたび逃げるシェシェ。
ブロス:「……?(シェシェが去っていくのを見て)ちっ」W16-007
ガル:「う……(頭を振る)」W16-008
ブロス:「ガル。どういうことだ。純血のイシスである、君が……」W16-009
ブロスが話しかけるのを遮るように、
トゥア:「隊長……」W16-010
ルア:「大丈夫ですか、隊長殿」W16-011
両脇から声をかけるルアとトゥア。
ガル、揺らぐ視界の中、ルアとトゥアの姿を瞳に映し、
ガル:「ああ……大丈夫だ」W16-012
微笑み返すガル、謎の風吹き、寒気を覚えるブロス。
ブロス:「ガル……君はひょっとして……霊珠……に」W16-013
なびく草、暗雲たちこめる。
シーン17
ユガ・ミムの部屋。
光激しく明滅し、宣託下る。破滅のシンボル(シヴァのカード)浮かぶ。
シーン17登場人物全員:「ぬ!?」「おおっ」「ああっ」W17-001
ユガ・ミムの前に集う七家議、口々に
仁務卿(32歳):「ぬ…破滅の……」W17-002
炎務卿(32歳):「破滅のシンボル……!……ううううむ」W17-003
前治務卿:「なんと……これはこれは」W17-004
天務卿(21歳):「ええっ……」W17-005
激しく動揺する天務卿。ユガ・ミムの中には赤子ガル。怪しい光に包まれている。
天務卿(21歳):「そんな、この子が……破滅の……そんな……っ!!」W17-006
炎務卿、天務卿に決断を迫る。重々しく。
炎務卿(32歳):「天務卿。君が、選びたまえ。……我らの、未来を……」W17-007
<ed>